皆様、いつもご利用ありがとうございます。
1月に入り新規のお客様も多くお越しになり大変感謝しております。
年末まで何とか痛みを我慢して、正月の休みで休息したものの
正月明けの練習で再び痛みが出たので何とかしてほしいとの依頼が多くみられています。
しっかりとカラダの状態を確認させていて細かく対応していきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ACミランアカデミー千葉佐倉のテクニカル・ディレクターを務めるルカ・モネーゼ氏の記事がございましたので
ここで転載させていただきます。
赤文字は私が手を加えました。
https://the-ans.jp/column/46906/
【“知日家”イタリア人指導者の育成論|第1回】日本の親子関係に見る育成環境の違い
ACミランアカデミー千葉佐倉でテクニカル・ディレクターを務めるルカ・モネーゼは、日本での現場指導が6年目になる。
ヴェローナ大学スポーツ運動科学部で「スポーツ活動における指導方法論と成長期の運動と身体の発育」を専攻。ヴェローナにある2つのクラブ「キエーボ」と「エラス・ヴェローナ」、さらには「ミラン」のアカデミー部門で指導を重ね来日した。
新鮮だったのは、イタリアと日本ではすでに赤ちゃんや幼児の段階から、明確に違いが表れるという話だった。「日本では生まれた子供たちが10〜11か月で歩くようになりますよね。でもイタリアでは、みんな1歳半くらいまで立ち上がりません。
日本の園児の大半が文字を読み書きして、簡単な計算もこなしてしまいますが、イタリアにそんな子はいません。違うのは子供たちの資質ではありません。誰が子供に寄り添っているか、です」
実は、こんな話がサッカーの指導環境に大きく関係している。日本では子供が生まれた瞬間から、親が躍起になって成長を促そうとする。そしてそれはサッカーの現場でも同じだ。
「イタリアでは、どこの親も子供の成長をおおらかに見守ります。別に早く立って歩くことを願わないし、幼稚園から勉強を急がせたりもしません。帰国するとミランのスタッフとも話しますが、子供の指導で大切なのは彼らの可能性を信じて見守ることです。
子供が何かをできないのは愚かだからではありません。知らないだけです。信じて見守ってあげれば、最終的には自分で正解に辿り着きます。
熱い飲み物があったとして、先に“気をつけなさい”と注意したら、子供は本当の熱さを知らないまま育っていきます。でも自分で触ってみて熱いと思えば、次からは気をつけるようになります」
中学生年代までの子供にとって「親やコーチは神様のようなもの」
2006年ドイツ・ワールドカップを終えて、日本サッカー協会(JFA)では優勝したイタリア代表の戦いぶりが話題になったそうである。決勝トーナメント1回戦オーストラリア戦の後半5分でマルコ・マテラッツィがレッドカードを受けて退場になるが、イタリアの選手たちは誰もベンチに視線を送らず、淡々と選手同士がピッチ上で話し合い対処したという。
「子供は寄り添う大人に多大な影響を受けます。親が『うちの子は大人しい』とか『恥ずかしがり屋だから』と言えば、子供も自分はそうなんだと思い込みます。小さい頃からコーチに『スライディングは危ないからやめようね』『ファウルは絶対にダメだよ』と言われれば、その通りに育ちます。中学生年代くらいまでの子供たちにとって、親やコーチは神様のようなものですからね」
モネーゼは、子供をスクールに送ってくる両親に向けて常々メッセージを送っている。
「もし子供たちが、ここでの練習以外にもサッカーをやりたがるようなら、友だちを誘って公園で遊ばせてください」
子供たちには、誰からも干渉されずにサッカーに興じる時間が不可欠なのだという。
「1990年自国開催のワールドカップに初出場したロベルト・バッジョは、チェコ戦で歴史上でも最も美しいと称賛されるゴールを決めました。それは小さい頃、兄弟で遊んでいた時に培ったアイデアを実現させたものです。
『今、パスを出せ』『そこでドリブルを仕掛けろ』などと大人から規制されることもなく、好きなように遊んでいる時のアイデアが世界最高の舞台で発揮されたのです」
育成に画一的な正解なし「自分で答えを探し出した選手のほうが強い」
モネーゼは、育成に画一的な正解はないと断じる。指導者がやるべきことを限定し、それを反復させれば、早い時期に結果は見えやすい。
しかしサッカーで同じ状況は2度と訪れない。やがて最終的に自分で試行錯誤して、答えを見つけ出した選手が追い越していく。そう考える。
「例えばボールコントロールをミスすれば、子供は気づきます。しかし大人がそこで反復のみを要求すれば、解決策は一つだけに止まります。でも子供は別の方法を編み出す可能性を秘めている。遠回りかもしれないけれど、そうやって最終的には自分で答えを探し出してきた選手のほうが強いはずです」
かつてアマチュア時代の日本でも、若年層のチームは海外に出ても引けを取らなかった。だが年齢を重ね円熟期に近づくと、一気に差は拡大した。理由は、こんな育成環境の違いに隠されていたのかもしれない。(文中敬称略)
転載ここまで
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